年上彼女


「一真…
お願いがあるの…」

一真の向かいに移動して正座し、
吸い込まれるような瞳を
見つめた


「うん…?」

一真も
じっと、私の瞳を見つめ返した


「私のこと、
いっぱい、愛してほしいの…

いっぱい、抱いてほしいの…

治療方法が、まだ決まってないけど、

この、私の胸…おっぱい…
切除しないといけないかもしれないから…」


一真の瞳が
驚きで、大きくなり、
言葉が
出て来ない様子が
感じ取れる


一真の手を包み、
そして、
私の胸へと引き寄せる

少しだけ、
一真の手が震えてる…


「ここに…悪いのがいるの…

だから…

退治しないといけ…ない…の…」


それ以上は、
涙が零れて、言葉が出なかった