年上彼女


長い鼻を
隣にいる、私の方まで近づけ
ほっぺたや、鼻を舐められた

そして、
私に抱っこしろ、と
言わんばかりに、身体を私に預けて来た


「…え、え?
待っ、待ってっ」


犬を飼ったことがないから、
どう、抱けばいいのかわからないから、
なんだか、ぎこちない


家の前には、
お母さんが、出迎えてくれてた


「いらっしゃい、はるかチャン

病院、疲れたでしょ?
さ、中に入って入って」


一真のことは、
眼中になく?
私を部屋へと導いてくれた