年上彼女


座って、
向き合った先生は、
いくつかの資料を
私に渡してきて、
治療方法と
乳房を温存する方法もあるという説明と、
予想されるであろう、
今後の経過を話してくれた


「じゃぁ、水上さん、

来週水曜日、お待ちしてます

お疲れ様でした」



「はい…」


ここへ来た時とは、違う不安が
私の胸のウチに渦巻いてる


一真に、
本当のこと、言うの…?


私たち、
これからなのに…


せっかく、一真の彼女になったのに…




扉を持つ手が震え
開けるまで、
どう、一真に伝えようか
迷っていた…