彼女らが
それぞれ、
カゴを持ち、
何点か商品を入れ、
レジに来た
俺と翔平、
別々のレジで
商品をスキャンし、
値段を告げる
「761円です」
俺の方には、
翔平の気になる、
おっぱいの彼女…
財布から
500円玉と、100円玉2枚
10円玉6枚、
を、レジの受け皿に…
そして…
あ、あれっ?!
「う、うそっ!!」
うそ?
何やら、ゴソゴソと
左肩に掛けてたカバンの中を
探りだした
みるみると、
表情が赤くなって、
焦ってる…
「はるか? どうしたの?」
清算を終えたショートの方の子が
近づき話しかける
「琴音(コトネ)、どーしよ…
1円、持ってない?」
「い、いちえん?!
ごめん、
わたし、給料日前だから、
ラビットカードしか持ってなくて…
いま、使いきっちゃった…」
「え、ど、どうしよう…」
完全に、パニくって、
オタオタじょうたいの
彼女…
しゃーねー
「あ、いっすよ…」
俺は、
レジ横の募金箱の蓋を開け、
1円を取りだし
彼女の顔の前に差し出した

