年上彼女


時間は、20:30を少し過ぎたくらい…

今まで、
お客で
混雑していた店内が、
一気に静かになった時だった

俺が翔平に
レジの使い方を
教えてる時、

女の2人連れが、入って来た

俺は、レジに視線をやってたから
特に気には留めなかった

だけど…


「な、一真、
あの2人、イケてね?」


「あ?」


翔平の視線を辿り、
お菓子の棚をじっと見ている
さっき入ってきた
2人を、俺も見た


「片方、すげーぜ!
Fは絶対ありそうだぜ

グラビアアイドルか、
AV出たら
ぜってぇ、人気出るよな?
あの、"おっぱい!"」


はぁっ?
おっぱいっ?!
F?


鎖骨より10cmほど長い
栗色の髪が
クルクルと巻いてあり
動くたび、揺れる


流行りの花柄の
ゆったりしたチュニックを
着て隠そうとしてはいるけど、

その胸元は、
横から見ると、かなりの高さ…

デニムのショートパンツから
伸びる素足は、
太くもなく、細くもなく…
いいバランスの足


「あぁー、まー
そーだろーなー」


俺は、巨乳好きでもないし、
特には、その”おっぱい”ちゃんを
意識しなかった


どっちかってーと、
隣にいる、
ショートカットの
ジーンズに白シャツの方が
いいと思った


だけど、
思っただけだ
それ以上、どうこう、はない


うん…