年上彼女


「お前の彼女…

もう一度、検査、させてほしーんだわ」


えっ?!、なんだっ??


「なっ、なんでっ?」


「さっきの外科の五十嵐先生が
俺に言ってきてな…

俺も、詳しくは知らんが…

ただ、救急車で運ばれてきて
念のため、
いろいろ調べてて気になったコトあったから
再検査させてほしいそうだ

だから…
お前から、
彼女に伝えて欲しいんだ…」


真剣な表情で
俺に向かって言う


「う、うん…いいけど…

な?おじさん?

そんな…
悪い病気とかじゃ…ねぇよな?」


「多分な…」


「わかった…」


「じゃぁ、頼んだぞ、一真」


飲みかけのペットボトルを
手に持ち、
おじさんは、病室を出て行った