「おじさん、
冷蔵庫のモノ勝手に飲むなよなー
それに、
こんなトコでサボってていーのかよ?
あ、
茉由子、適当に
中のペットボトル、
勝哉と翔平に渡してくれるか?」
「うん…」
そう言うと、茉由子が動くより、
勝哉が先に動いて
ペットボトルを何本か冷蔵庫から出した
お、さすが、元部長
行動、素早いな…
てか、
茉由子の尻にしかれてるか?
「翔平、ちょっとお前ら
席、外してくれんか?」
妙に神妙な顔をして、
おじさんが、翔平たちに視線を送る
「なんだよ、オヤジ、
一真の具合、見るって理由で
仕事サボんなよなぁー
あ、さては、
はるかチャンのコト、
聞きたいんだろー?
ったく、エロ親父だからなぁー」
お、お前が言うか?!
てか、
親子でエロいんだろ?!
「いーから、早く行けっ!」
翔平と茉由子と勝哉が
病室を出ようとした
「あ、茉由子、
あんま、勝哉にワガママいうなよっ」
「ひどーい、お兄ちゃん!
勝哉くんの方が、
私にベタ惚れなんだからぁ~」
まぁまぁ、と、
茉由子の背中をぽんぽんと叩き、
フッと笑いながら
茉由子と病室を出た

