年上彼女


「はぁー
良かった…

俺のコトは、どうでもいいよ…

無事で良かった…」


彼女の言葉など構わず、
ギュッと、
抱きしめた


「市…居…くん…?」


俺の腕の中で、
少し戸惑っていた彼女だけど…


俺の背中に、
彼女の両腕が回った…


「ね?

フリじゃなくて…

ホントの彼氏にしてくれよ…

はるかの…

彼氏に…さ…」


面と向かっては
ハズいから…


耳元に囁いた


「う…ん…、うん…」


首を上下に小刻みに振りながら

彼女は、俺の背中に回した手に
ギュッと力を入れて、
涙を流してた