年上彼女


「離してっ!

私と主任は、もう何の関係も
ないんだからっ!

もう、私に付きまとわないでって
言ったハズです!」


彼女だとわかり、
急いで、階段へ向かう…


「はるか…

俺には、やっぱり、
お前が一番なんだ…」


彼女の腕を離さない主任がいた


丁度、階段を降りようとする彼女の腕を
アイツが引っ張っている


またか…


全く!


俺は、彼女の傍にかけ寄った


と、その時、


「主任の魂胆は、わかってるんだから!

私の正体を知ってるからなんでしょ!

私を、出世の道具にしないでっ!!!」


そう言った彼女が
アイツの手を振り払おうとした…


一瞬、気が緩んだアイツが
彼女の手を離した


…… ――――――― 


「あぶないっ…!!!!」


彼女が、バランスを崩し、
後ろへと倒れた