「春流?」



「どうしたの…?」




予想通り、小杉春流の体調の変化を感じ取った瑞兄達が、あたし達の方へと近付いてくる。


だけど、ここでヘマをするあたしでは無い。


あまりの激痛で倒れ込んでいるヤツの脇に腕を入れて、抱え込むようにして立たせると、早口で伝える。




「嗚呼、小杉春流ったら可哀想に!」



「み…未愛!?」



「朝食に当たったみたいで、お腹がピーピーなんだって!」



「ピーピーって…」



「という訳で、ちょっと休ませてくるね!瑞兄達は先に時計台に行ってて!後で追い付くからっ…!」




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