空は快晴! 空気もおいしい! あたしの門出を祝うに、充分すぎるくらいのおもてなしだよ。 「いでっ…!」 そんな事を考えながらぼーっとしていたあたしの頭を、ゴンという音と共にげんこつのような物がぶつかった。 …振り返るとそこには、 「瑞兄っ!」 「お前は朝っぱらから元気だな」 まさにあたしの想い人・瑞兄が立っていた。 瑞兄の笑顔を見て、あたしは失神寸前。いつ鼻血が出てきてもおかしくない気がする。 .