そして次の瞬間。あたしの額に、小杉春流の手のひらが当てられていた。
すっかり小杉春流の事を意識してしまっているあたしにとっては、嫌がらせ以外の何者でも無くて。
「ひ…ひゃうッ…!」
「って、おい!?」
あたしは思わず小杉春流の手を払って、床にしゃがみ込んでいた。
そして、あからさまなあたしの態度に、嫌気がさしてくる。
これじゃ、口で言わなくても、意識してますって、好きですって表現しているようなモンだよ。
瑞兄のせいだ。全部全部、瑞兄のせいだーッ…!
「おい、国友未―――」
「瑞兄のバカー!ドアホー!オタンコナスーッ!!」
あたしは涙目になりながらも、勢いよく小杉春流の前で立ち上がる。
真っ赤な顔を、アイツの前に晒しながら。
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