【完】甘い恋愛授業




「まあ、頼まれたものは仕方ない。ガラスの片付け、やろっか」

「は、はぃ!」


さっきの混乱がまだ頭の中に残っていたのか、慌てて返事をして声が裏がえってしまう。

そんな私に気づいた歩くんは、クスッと笑いを漏らして私から目線をそらした。


「……うぅっ」


笑われちゃったよ…。

ああもう!落ち着け自分!!


「ああでも、ゆきは危ないからしなくても良いよ」

「はひ??」


いきなり聞こえた歩くんの声に、また変な声を出してしまう。


……もう、ヤダ。