「……なにゆき、“私、これからやっていけるかな〜”みたいな顔してんの??」

「えぇ!?」


な、何で私が考えてること分かったの!?


「ゆきさ、自分では気付いてないだけで、凄く顔に出てるから」

「本当…に?」

「本当に。でもさ、今みたいなのでそんなに恥ずかしがってたら…この先、倒れちゃうかもよ?」


そう言って、歩くんはスルスルと私の手を優しく撫でた。

乾いた指先の感触が直接肌に伝わってきて、ピクッと肩が跳ねる。


でも、“この先”って……?