「そ、そんな、可愛いなんて……そんなっ」

「でももう俺がゆきの恋人だから、その可愛さも全部俺の物なんだよな」


独り言のように言うと、歩くんはチュッと私の額にキスをした。

はわわわわ…っ!


「あ、歩く…っ」

「……だからさ、そんな可愛い顔、他の誰にも見せるなよ」


「特に科学部メンバーには」と言って、少し不機嫌な顔になる歩くん。

科学部、メンバー…?


「科学部メンバーって……」

「藍沢と佐野先生に決まってんだろ」


キッパリと、歩くんは2人の名前を言う。


藍沢くんと、佐野先生??