「え、歩くん、いつからそこにいて……え?」

「いつからって…最初から」

「えええええ!?」


ズザッと少しだけ後ずさり、驚きの声を口から漏らすゆき。


「あ……っ」


さっきの藍沢との会話を思い出したのか、ゆきは顔を真っ赤にした。


本当に、本当なのか?

本当にゆきは、俺のことが好きなのか??


俺はいまだに、さっきゆきが藍沢の質問に“うん”と言ったことが信じられないでいた。


だって、ゆきが、俺のコトを好きなんてそんな……

そんな、コト……


ある、のか??