驚いて、俺は近くにあった机の下に潜り込んだ。

何でゆきが科学室にいるんだよ―――!


「……早く中に入ってよ」

「あ、う、うん」


そんな会話が聞こえ、ガラリと科学室の扉が開いた。


って、今の声は藍沢?

何で藍沢もいるんだ??


「???」


何が何だか分からなくなり、頭の上に大きなハテナマークを浮かべる俺。

そんな俺を置いてけぼりに、藍沢とゆきは何か話しをしている様子。


いったい何を話してるんだ?


そう思って聞き耳をたてた瞬間、聞こえてきた言葉は……


「……時東が、好きなんだね」