「……もう全部話し終わったし、我慢しなくてもいいよね」 「え……?」 いきなり歩くんはそう言うと、私をガッと抱き上げた。 ………え。 「えええええっ!?」 「静かにしろって」 「でも、でもでもでも……」 そのまま科学室の机の上におろされ、ゆっくりと押し倒される。 「……ゆき」 「ひゃうっ!」 すぐ近くで名前を囁かれて、変な声がでてしまう。 そして歩くんは、器用に私の制服のボタンをはずしだした。 「ま、待って……」 「十分待ったって」