「……ゆき」
「は、はい!?」
抱き締められたまま名前を呼ばれ、ピクッと肩が跳ねる。
歩くんと二人きり、なんだよね今……。
「なんか、凄い長い時間会わなかったような気がする」
「あ、歩く……っ」
“チュッチュッ”とキスをしながら、歩くんは言葉を囁いていく。
はうぅっ、こしょばい!
「私、探したんだよ今日?なのに何で、机の下になんか…」
「いや、ごめん。科学室にきて、ゆきの声がしたからとっさに隠れた」
「……ずっと、私のこと避けてたの?」
「……ごめん」
そう言って、ギュウゥッと私を抱き締める。
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