「俺に持ってないものを時東は持ってる。その時東が持ってるものに、山崎さんはひかれたんだね」 「あ、う、うん」 藍沢くんの言葉に顔を赤くしながらも、ハッキリと頷く。 「……時東が、好きなんだね」 「……っ!」 いきなり聞かれた質問に、思わずビックリしてしまう。 でも、今ならハッキリと答えられるから…… 「―――うん!!」 私は大きな声で、科学室内全部に響き渡るようにそう言った。 「………だそうだよ、時東。早く机の下から出てきたらどう?」