そう言うと、藍沢くんは教室の中に戻ってしまった。


時間も時間だし、私も戻ろうと思い紗季ちゃんを見てみると……


「紗季ちゃん?」

「……あんたの科学部って、本当にイケメンぞろいよね」


アイスの棒をくわえたまま、紗季ちゃんは「逆ハーレムいいな〜」なんて呟いている。


逆ハーレムって……


「さ、紗季ちゃん!私はそんな気持ちで科学部に入ったんじゃ…」

「分かってるって!ゆきは長瀬くん目当てだもんねー」

「もう、紗季ちゃん〜」