「だから俺は……」 「そんなことないよ!!」 私の声が、科学室に綺麗に響き渡っていく。 「山崎さん?」 「藍沢くんは藍沢くんで、とっても良いとこだってある。時東くんに持ってないものだって絶対に持ってる」 「でもそれとは逆に、藍沢くんの持ってないものを時東くんはもってる。それが普通なんじゃないかな?」と言って、私は藍沢くんを見つめた。 同じ人なんていないから。 だから…… 「……そんなことを言われたのは、はじめてかもしれない」 「へ??」 藍沢くんはそう呟くと、フッと笑って……