「………あれ?」 かれこれ……もう何分たったんだろうか? 私はずーっと、こんなことばかりを呟いていた。 だって、だってだって…… 「……歩くんが、いない」 科学室にきても学校中のどこを探しても、歩くんの姿は見当たらないのだ。 本人がいないなら、告白する以前の問題だ。 「まさか、もう家に帰っちゃったとか……」