「ゆき、むっちゃ可愛いし。照れ屋で可愛いし。真っ赤になった顔とかたまんないし……」 長瀬だって、そんなゆきのコトをきっと好きだ。 でも、 でも…… 「……俺は、誰よりも」 ゆきが、好きだ。 「ゆきが、好きなんだ」 やっぱり、この気持ちを押さえ込むなんて……。 「………無理、に、…決まってんだろ」 俺はそう呟いて、椅子に座ってテーブルに顔を伏せた。 その瞬間…… ―――ガララッ!