「……早く言えって」 ゆき、お願いだから言って。 そして、授業を終わらせて。 「言わないと、止められなくなるから」 もう、ゆきの先生でいるのは限界だから。 ゆきの恋の応援するって決めたけど、やっぱり辛いから。 叶わない恋なら、 もういっそ、 ゆきから離れてしまいたいから―――…。 「……あっ」 ふと窓の外を見て、俺は思わず声を漏らした。 あれは……長瀬?