長瀬くんに彼女ができないことは嬉しいけど、 長瀬くんに告白をしようともしない私が言えることじゃ、ないんだよね……。 「あ、あそこには学校一の王子様はっけーん!」 「王子様っ?」 その言葉に、胸がドキッと一瞬だけ跳ねる。 だって、学校の王子様って言ったら…… 「時東くん、相変わらず女の子に話し掛けられてるわねー」 「本当だ…」 紗季ちゃんの言ったとおり、時東くんは数人の女の子に話しかけられていた。 さすが王子様って感じだよね。 でも……