「……ごめん、ゆき」 「ごめん」と、何度も呟く。 俺はゆきの恋愛の先生なのに。 ゆきと長瀬の仲を、応援しないといけないのに。 なのに……。 「……ゆきが長瀬にふられればいい……なんて」 なに考えてんだよ、俺。 最低だよ、俺。 だから…… 「応援できなくてごめん、ゆき。こんな最低な俺で、ごめん」 好きになってごめんね、ゆき。 そう呟いて、俺はソッと、目を閉じた……。