「うん、分かった。全部話すよ」 私はそう言ったのを始めに、全てを紗希ちゃんに話した。 恋愛授業のこと、長瀬くんのこと、歩くんの昔のこと、今まであった出来事全部。 そして紗希ちゃんはソッと口を開き、こう言った。 「バッカじゃないの」 「ひどいっ!!」 こっちは悩んで悩んで悩みまくってるのに、“バッカじゃないの”はないよ紗希ちゃん!! 「バカよバカ。大バカもの!」 そう言って、ゴチッと私の頭を叩く紗希ちゃん。 い、いたい……。