「きゃああああ!?ちょ、髪がグシャグシャに……」 「いいじゃねぇか別に。後で手で整えとけ」 「いや、でもっ!!」 そんな私の頭をグシャグシャにする佐野先生の手は、いきなり“ピタッ”と動きを止めた。 「……佐野先生??」 「山崎、告白すんのに……相手が自分のことをどう思ってるかなんて、一番考えちゃいけないことだ」 「え……っ」 いきなり話しだした佐野先生に、ドキリッと胸が痛くなる。 相手が自分のことをどう思ってるのか考えちゃダメって…でも……