「お前なあ、いちよ俺は科学部顧問だぞ?まあ、部長もやってっけど……部員が何してるぐらい、ちゃーんと頭に入ってんの」 佐野先生はそう言って、指先でコンコンと自分の頭を叩く。 いつもだらしなく見えるけど、ちゃんとしてるんだな佐野先生って…… 「ま、それに俺いつも科学準備室で寝てたし、科学室の会話丸聞こえみたいな?」 「っ!?」 それ、ただの盗み聞き!! 「……あ、あれ?じゃあ、今もまさか科学準備室にいたんじゃ」 「ピンポーン。さすが山崎、よく分かりましたー」