そう言って、歩くんはいきなり立ち上がって私に近付いてきた。 そして私の頬を優しく手で包み込み、ジッと私を見つめる。 わわ…っ!! 「あ、歩く…っ」 「……せっかく俺が後押ししてやったのに、今さら告白しないなんて…ムカつく」 そう言って、トン…と私の肩に頭を置く。 歩くんの綺麗な髪が私の首もとに当たって、少しこしょばい。 「……あ、あのっ」 早く言わなきゃ、私の気持ち。 歩くんが、好きだって……