―――ガララッ! そんな風に、勢いよい私は科学室の扉を開けた。 そしたら科学室にいたある人と、バッチリ目があった。 「あ……っ」 「……ゆき」 私を見た瞬間に、何故か苦い顔をする歩くん。 え……? 「歩……くん??」 「……あ、いや、ゆき…どうだった長瀬は?」 絶対に私とは視線をあわさずに、歩くんは冷たい声でそう言った。 あ、そうだ。歩くんにちゃんと長瀬くんのこと言わないと……