「歩……くん?」 「……もう俺がゆきに教えることは、何もないから」 「そんな……っ」 確かに、このまま私が長瀬くんに告白したら授業は終わりで、 歩くんが私に教えることはもうほとんどないだろう。 でも、なんで…… なんで、“恋愛授業を続けたい”って気持ちあるんだろ…? 「応援してるから」 そう私の耳元で呟いて、私の背中をトン…と押した。 あ………。