「……もし長瀬に告白をするなら、もう恋愛授業は終わりだ」 私と歩くん以外誰もいない静かな廊下に、静かに響いた歩くんの声……。 恋愛授業の…終わり? 「な、なんで…っ」 「だってそうだろ?この恋愛授業は、ゆきが長瀬と付き合うために始めたものだ。もし告白するなら、もう……」 「……そっか」 確かに、歩くんの言うとおりだ。 もし私が長瀬くんに告白して、付き合ったにせよ付き合わなかったにせよ…… 恋愛授業の目的が、なくなる。