少し冷たく言った歩くんの後ろを、なんとか私はついて行く。 そして人通りが少ない廊下にきた所で、やっと歩くんは立ち止まった。 「……ゆき」 「は、はい!?」 「ごめん」 「………え?」 いきなり歩くんはそう言って、頭を私に下げてきた。 なん…で? 「歩くん!?なんで、え、そんな頭なんて……」 「昨日、本当にごめん。せっかく見舞いにきてくれたのに、あんな風に追い返して」 「歩くん……」 気にしてくれてたんだ。