「……長瀬くんが、転校」 街中をトボトボと歩きながら、そんなことを何度も呟く。 だって。だってだってだって… 「……告白、するしかないのかな?」 一週間後、長瀬くんが転校するまでに告白する。 もう、それしか…… 「……あ、ここだ」 いろいろと考えながら歩いていたら、すぐに歩くんの家の前についた。 わ、大きな一軒家。 「時東ってかいてあるし、やっぱりここだ」 そう思い、私は“ピンポーン”とチャイムを押した。