俺とゆきが付き合ってるかなんて……そんなこと言うなよ。

ゆきが好きなのは長瀬、お前なんだぞ?


「ねぇ、もし俺たちが付き合ってたとしたら、長瀬になんか関係あるの?」


気づけば俺は、そう言ってゆきの肩を抱き寄せていた。


「歩く…ち、違うよ長瀬くん!私と歩くんは……」


断固否定。

そんな感じで、ゆきは長瀬に違うと言う。


そんなゆきを見て、ズキンッと胸が痛くなる。


「でもさ、今度の土曜日……まあ、明日だけど。デートするもんね俺ら」