「は、はやく観覧車おりないと!いや、でも今一番上で……」 「……ゆき」 「え?あ―――…」 いきなり名前を呼ばれたと思ったら、歩くんはそのまま私を押し倒してしまった。 押し倒し……た? 「―――つっ!!?」 「……ごめん。本当に」 そう言って歩くんは、どんどん私に顔を近付けてきて…… え? え?? いや、ちょ…… 「歩くん、まっ―――!!」 そう言ってグッと歩くんの体を押した瞬間、私の呼吸が止まった。