「……歩、くんっ」 「本当にごめん。一人にさせて……ゆきを泣かせて」 「そんな……っひゃ!」 いきなり歩くんは“チュッ”と私のまぶたにキスをして、ソッと私の腰のラインを手で撫でる。 「あ、歩くん!?」 「女の子の涙は彼氏が舐めるの。覚えといて」 「は、はい。でも、あ……っ」 観覧車という密室で、こんな、歩くんにキスされるなんて…… たえられないよ。