思わず“デート”という言葉に反応してしまう。
そんな私を見て紗希ちゃんは「ん?どうかした?」と不思議そうな眼差しを向けてくる。
「な、なな何でもない何でもない!」
「そう?ならいいけど…」
「ほんとほんと!じゃ、私もケーキ食べるー」
そう無理やり笑顔を作って、私は紗希ちゃんと同じテーブルに腰を下ろした。
「なに食べようかなー、モンブラン…いや、ショートケーキでもいいなぁ…」
そう言いながら、チラリと壁際にかかっている時計を見る。
9時20分。
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