「……あ」

「あ……紗希ちゃん!?」


とあるケーキ屋さんに入ったら、そこには紗希ちゃんがテーブルに座ってケーキを食べていた。


「なんで、紗希ちゃん……」

「……あー、うーんと……悪い?一人寂しくケーキ食べてちゃ」


紗希ちゃんは少し顔を赤くして、ケーキをモグッと口の中に放り込んだ。


「悪くない!悪くない!仲間ができて嬉しいよぉ」

「仲間って……あんたもまさか、ケーキ屋巡り?」

「もちろん!!」


私がそう言うと、紗希ちゃんは「はぁ」とため息をついて、


「まったく。女子高生が揃いも揃って一人でケーキ屋巡りって……普通なら彼氏とデートでもしてる年頃だっつーの」

「え……っ」