「……あれ?でも…好きではないよね」 いや、嫌いではないんだから好き?いやいや、でも…… 「あー!もう、分かんないよ…」 頭の中がグチャグチャして、思わず目頭が熱くなる。 歩くんが不機嫌だった理由も分かんないし、もう…… 「―――よし!こうなれば、気分転換にケーキ屋さん巡りだ!!」 ガバッとベッドから起き上がって、私は天井に向けて拳をあげた。