「な、ななな…っ」
「ねぇ、もし俺たちが付き合ってたとしたら、長瀬になんか関係あるの?」
ニヤリと笑って、パニックになっている私の顔にスーッと指先をすべらせる。
にょわあああああ!!!??
「歩く…ち、違うよ長瀬くん!私と歩くんは……」
「でもさ、今度の土曜日……まあ、明日だけど。デートするもんね俺ら」
「はぅ!?」
まるで自分のオモチャを自慢するような歩くんの言い方に、ダラリと額から嫌な汗が流れ落ちる。
で、でもでもでも…やっぱり土曜日のあれはデートなの!?
「……そうなの?山崎さん」
「え……っ」



