「……で、ここ教えてもらってもいいかな?」 そう言ってグッと、私に体を寄せてきた長瀬くん。 ―――ドッキーン! そんなふうに私の心臓と体は飛び跳ねて、おもわず…… 「あ―――っ!?」 手に持っていた試験管を、落としてしまった……。 それにビックリした長瀬くんと時東くんが、いっせいに私の足元に視線を向ける。 わわっ! 試験管、割っちゃったよ〜!! 「ご、ごめんなさい!今、片付けまっ……」