長瀬くんを責める歩くんの言葉に、思わず大声を出してしまう。 「と、とにかく長瀬くん!科学室に入って?ね??」 「……ああ、じゃあ」 そう言って長瀬くんを科学室に入らせ、私は歩くんの方を向いた。 「歩くん!何であんなこと言ったの?あれじゃあ……」 「なに?長瀬がかわいそう??」 「そういうワケじゃ…っ」 「……ま、ゆきは長瀬が好きなんだから長瀬の肩を持つのもあたり前か」 「え……?」 歩くんはそう言い残すと、科学室の中に入っていった。 長瀬くんの肩を持つって、そんな言い方……