【完】甘い恋愛授業




―――ドックン


そんな感じで心臓が跳ねて、カッチコチに体が固まってしまった。


だって、この声は……


「……歩、くん?」

「ねぇ、歓迎しないって言ったら…どうすんの?」


後ろに振り返ると、白衣を着た歩くんが腕を組んで私と長瀬くんを見つめていた。


あれ?なんか歩くん…不機嫌??


「や、時東。やっぱり時東は白衣が似合うね。さすが王子様」

「……お褒めのお言葉ありがとう。で、何で長瀬がゆきと一緒にここにいるわけ??」


不機嫌オーラ全開で、歩くんは長瀬くんを睨みつけた。


「??」


なんか歩くん、長瀬くんのことが嫌いみたいな態度……