「……え?」 俺のさっき言った言葉に疑問をもったのか、ゆきは不思議そうな顔で俺を見てくる。 「いや、何でもない。今のは忘れて」 そう言って、ゆきを自分の膝の上からおろす。 俺がゆきを好き? ありえない。 ありえない。 そう心の中で呟いて、俺はガタリと椅子から立ち上がる。 そこでふと、俺は窓の外に視線を向けた。 あ……外、真っ暗だ。 ゆきを一人で帰らせるのは、危ないよな……。 「……じゃあ、行くか」 「あ、歩く――!?」