「待って歩く……っ」 「だから静かに」 私とは打って変わって、とても冷静な声で歩くんはそう言った。 そしてスッと、私の唇に人差し指をつける。 「……静かにしないと、本当にこの口塞ぐよ?」 ……この歩くんの言葉の意味はよく分からなかったが、 いちよ私は…… 「〜〜〜つっ!!」 思い切り顔を左右に振った。