「……少しだけ、ジッとしてて。せめて、あの子たちがどこか行くまでは」

「え?な、なんで手離さないの??離したら、まだ……」

「だから言っただろ?これは実践練習だって」


クスリと王子様スマイルを見せたと思ったら、そのまま両手を壁に押さえつけて……


ふぅっと、私の前髪に息を吹きかけた。


「………きっ」



きゃああああああああっ!!?