「……落ち着けよ」 「あ……っ」 耳元でしっとりと囁かれ、ピクッと肩が跳ねる。 わああああ! い、息、耳にあたって…… 「歩くん!まっ…」 「……あと、何でそんなに謝ってるわけ?嫌いになるとかならないとか、なに??」 私が歩くんの腕を振りほどく行動を無視して、歩くんは言葉を囁いていく。 うううっ…… 「だ、だって私、昨日休んじゃったから…それで、歩くんが怒っちゃって……」 「嫌われたと思った?」 「……うん」